輝く成功者紹介のページ

 

 

各界でご活躍されている方の、志・情熱などが盛り込まれているページです。

 

あなたが働く、そして、人生で役立つヒント満載のページです。

 

 

順次、輝く方をご紹介していきますので、お楽しみに。

 

 

あなたの人生が輝きますように。。。願いを込めて。 Office Gift for you

 

 

 

 

 

◆2011年12月8日号 佐野靖夫氏 レーブドゥシェフ オーナーシェフ

クリスマスの装飾に彩られた有名百貨店の各店舗を

眺めながら、伺ったのは、

クリスマスといえば「ケーキ」というように

人を笑顔にするスイーツを生み出す凄腕のシェフ

(神戸マイスターにも認定されている)のお店へ

 

今回の登場は、日本一に輝いたことのあるパティシィエであり、経営者である佐野氏である。

これまで、何度も美味しいスイーツを味わわせていただいている。

ある時は、さくらんぼのジャムが美味しいクッキーであったり、

ある時は、口どけまろやかなチョコレートのお菓子であったり、

集いの場に持ってきてくださり、ご馳走してくださる。素材の味が口中に優しく広がるお菓子である。

人々の心を魅了するお菓子にどのような思いを寄せているのかお聞きした。

人と人とが仲良くなっていく時に使われるのがお菓子

お菓子作りで一番大切なこととして「食べて、ふーっつと、幸せになってもらう。仲良くなってもらう。

その様に語る佐野氏は、もともと酪農家を目指していたという。 18歳で北海道の酪農家に修業に出て、2ヶ所の酪農家にお世話になりながら足掛け二年、故郷はなれた北の大地でがんばったそうだ。

が、ある日、原乳の上に浮かんでいる生クリームを食べた時、「これでケーキを作ったら美味しいだろうな」と、原乳の味を知ったのがきっかけで酪農家ではなくお菓子の世界に飛び込もうと思ったそうだ。

そして、東京のお菓子の学校に通って、修業を積んでいったという。

 

日本一に輝く

東京現代洋菓子作品展(現 ジャパンケーキ賞)でチョコレートで作ったデコレーションが優勝に輝いた。

日本一に輝くには、それなりの理由があるはず。若干28歳でコンテストに輝いたのだから何がそれを可能にしたのか、聞いてみた。

まず、どんな思いで望んでいたのか?

「夢があった。燃えていた。そして、人を感動させたろ!お菓子で感動させたろ!」という情熱が何よりの原動力だったそうだ。

さらに、そのような技術を自分のものにしたからには、何らかの努力の跡があるはず。すかさず、聞いてみた。

「人より進んでいた。」と、語る佐野氏。家がもともと和菓子屋でそのお手伝いを子供の頃よりしており、なんでも興味がある子供だったと語る。中学時代は美術部に身をおき、学校の作品で金賞を受賞するなど作る作品はインパクトがあり、人と視点が変わっていたことが自由な発想に繋がり、自分の才能に磨きをかけていた様である。東京のお菓子の学校に通っていた時には、とにかく働いたという。

学校の後には24時まで仕込みのアルバイトに、土日も費やしたという。さらに詳しく聞いていくと。学校で教えてもらっている先生の仕事も授業の合間に手伝ったという。

みんなが遊ぶ中、人が10年かかるところを5年で修了してやる!!という思いを抱き、人の半分の修業でその先に行けるはずだと思ったそうだ。

そして、自分の凄腕を一流にしたいと、優勝に輝いた後独立して新たなチャレンジを選んだという。

 

経営者としての試練

自然あふれる中で従業員との触れあいを大切にしながら、体を張って従業員の育成をしている佐野氏。時に、壁など目の前に立ちはだかることもあるだろうかと聞いてみた。

「壁とは思わない。階段だと思っている。自分がスーパーマリオ(ゲームのキャラクター)みたいになることで、壁は階段になる。自分が成長する為に、見方と違う人や異質な人とつきあったりしている。」

経営者として、いろいろな人と関わる中苦しんだこともあったという。人と人とがぶつかり合うこともどの業界でもあることではあるが、ある時危機的な状況に陥ったこともあったという。

悔しさ、刹那さ、自分の心にある自分の本当の気持ちと向き合い、何日も考え続け、明け方まで自分の心と向き合い、導き出したのは

「自分の心を変えていくこと」

そんな時の突破口として、「苦手な人を、片思いのように愛する」という考えを持ったそうだ。

Gift for youでも、現状を変えていくのに一番近道なのは自分自身をどう変化させていくか。と、お伝えしているので、根幹の部分の思いは同じことを発見し、さらに親しみがわいたのはいうまでもない。

レーブドゥシェフは2011年10月に30周年になった。この30年間で、佐野氏が育て上げ世の中に送り出したのはすでに30人にのぼるという。

独立心のある人を採用するという。理由は仕事に一生懸命だから。そうすると下が育っていく。

人の育成も多元的な視点から捉えられ、実践している佐野氏。

 

天然素材にこだわった作り方

今、お菓子の原材料表示を見るといろんな添加物が書かれているお菓子が出回ってはいるが、佐野氏のお菓子には、天然素材にこだわっているという点で、なにより消費者にとっての体に優しい素材であり、安心して味わえるのも魅力のひとつである。食べ物は私達の体を作る大切な要素だからこそ、このように私達の健康に貢献してもらっていることはなんと嬉しいことだろうか。

味わっていただくとわかっていただけるが、食べた後の口の中にいつまでも残ることなくすーっとわからないように存在を消していってくれる。

天然素材にこだわることが時として、税理士の先生にお叱りを受けることもあるという。

良い素材で作るには、それなりの原材料費がかかってしまうのである。しかし、私達に届けてくれるお菓子が美味しくて、体にも優しいものであることへのこだわり持ってくださっているのことは、消費者としては何よりありがたいことである。

大丸梅田店の店員さん達と佐野シェフ
大丸梅田店の店員さん達と佐野シェフ
美味しいお菓子の数々
美味しいお菓子の数々
インタビュー後の握手!
インタビュー後の握手!
こだわりの極上素材で作るお菓子のHPはこちら→ http://www.revedechef.co.jp/

◆2010年12月16日号  田中 宰 氏

元 阪神高速道路(株)代表取締役会長 CEO

元 松下電器産業(株)副社長

今年に入って一番の寒さ、いよいよ冬も本格的な寒さに入ったと実感した午後、高層タワーの大阪の街並みを優雅に見渡せる場所へと向かった。高速道路の間にビルが立ち並ぶ、たしか、鉄腕アトムの中で描かれていた世界を見渡せるような場所。

今回の登場は、経営の神様といわれた松下幸之助氏との想い出を持つ、田中宰氏である。

まず、ご自宅に伺うと、田中氏が自ら迎えてくださった。温かな笑顔で。

「冷蔵庫や洗濯機といった家電製品を全ての家庭に届けたい」

 

大学卒業後、松下電器産業(現 パナソニック)に入社し、研修期間を終えて配属先が発表された。

商業高校出身ということもあり、簿記などの知識などがあったことと、父親がいなかったこと、長男ということで田中氏は本社経理部の配属が決まったそうだ。家庭環境などを考えての配属である。

ところが、田中氏なんと再三に渡って、配属先を変更して欲しいと人事部の門をたたいたという。

何の為に・・・そう、「全国に、全ての家庭に、家電製品を届けたい」という夢を実現するために。

田中氏は、「営業職でなければその夢は実現できない」そう考え、その夢を実現する為に入社早々にも関わらず田中氏は人事部に訴え続けたそうだ。すごい、行動力!!

何が上手くいった秘訣なのかと聞いてみた。「ただただ、賢明に訴えた」と、当時を振り返る。

なるほど、その一生懸命さが伝わったのだ。

夢を持った人の思いは、とても強くて周りの人をも動かす。そう、情熱は人を動かす。

なりたい自分になる為に。

優秀な営業マンになってお返しをしようと心に決めたらしい。

 

松下幸之助氏との想い出

 

そして配属されたのが、山陰の小さな出張所だったという。その小さな出張所であったおかげで、入社2年目の23歳の時、創業者の松下幸之助氏と二日間同行するという貴重な機会を得たという。

そして、その機会は田中氏にとって人生で忘れられない想い出であると語ってくださった。

松下幸之助氏の人に対する「思いやりの心」を間近で見せていただいたと語る、田中氏。

その真髄を学んだのは、幸之助氏の人を大切にする姿からだったという。

前夜泊の旅館での一コマ、「松下さんのような工場が地元にあれば、息子と離れずに暮らせましたのに・・・」という仲居頭さんの一言に、幸之助氏が決断し動いたというお話もしてくださった。

会社(松下電器)の利益も大事だけれども、地方の生成発展はそれ以上に大事なこと。生産性は決して良くないが地方に工場を作ることは、それ以上に意義のあること。全国展開のきっかけとなったのは、どうやら家族との幸せを願う仲居頭さんの一言だったそうだ。

田中氏は、「会社の利害を超えた松下幸之助という人間があった。」と語る。

経営の道は、人の道「人間力」それが大事だと、その時感じたそうだ。

 

 

さらに田中氏と幸之助氏との想い出話は続く。

 

幸之助氏が大阪に戻る時、空港に幸之助氏を見送りにきた中に奥様方がおられた。

幸之助氏はご主人方に「今日は良かった。これからも、がんばろう!皆さんとは又会える。」と、一言残し、くるりと背を向け、奥様方に対して一人ひとり両手で握手して労をねぎらったそうだ。店を支える奥様方の存在、そんな奥様方に対して「心から感謝を表す」幸之助氏の思いを目の当たりにした田中氏。

その後田中氏が奥様方と再会した折に、幸之助氏とのあの握手は温かく、「手を洗わなかった」「顔を洗わなかった」など、その時味わった感動の思いを奥様方から伺ったそうだ。

「人間、幸之助の姿を見た。」と語る田中氏の人生に、このことは大きな影響を与えたという。

 

田中氏の哲学

 

そして、田中氏は30歳の若さで販売会社のトップとなり、47歳の時全社の人事部長に就任する。

その人事部長の時、全社員に発信したメッセージは「なりたい自分になる自分」であった。

「義務・責任だけではなく、仕事は自己実現だ。それが人生でなければならない。」と、

田中氏の哲学を熱く語ってくださった。

入社早々の時、営業に行きたいと人事部へ自らの思いを一生懸命伝えた22歳の時には、自分自身が全世界の人事部長になることなど予想すらつかなかった姿であろう。

なにか興味深い意味がそこに存在している気がする。

 

数々の功績を残した田中氏も、体験の中には良いこともそうでないこともあったと語ってくださった。

経営のトップ陣営として一番の危機に直面し、苦しい決断さえも経験してきている。

様々なことをお話くださる田中氏、素直さの一面を垣間見れた気がした。

田中氏もこの時、語ってくださったのだが「素直でなかったら、できなかった。」と。

 

「素直」・・・この言葉は、幸之助氏から教えてもらった忘れられない言葉だという。

「素直」・・・世の中の全てのものが上手くいく。・・・なるほど、奥が深い。

 

日本の高度成長と共に日本の発展に貢献してきた大企業も、さまざま成長曲線がある。

その中で田中氏も味わってきた数々の体験が、次へとつながる貴重な体験になっていることはまちがいないことだろう。その体験を味わった人だからこそ、次の世代に真の言葉を伝えられるものがある。

 

数々の体験をしてきたからこそ、次のステージ(阪神高速道路会社 CEO時代)で社員に伝え続けてきたようだ。そのメッセージは、数多くの社員にとって大切な学びになっていることだろう。

社員にとっては厳しい上司だったと語る表情の中に、社員達に真剣に語りかける氏の姿が目に浮かぶ。

 

なりたい自分になる自分」このことは、Gift for youで提供しているメソッドの中心的なものでもあるため、とても共感する思いである。

 

「人生は一度きり、自分らしく生きる。」

 

そのためには、自分は何者になりたいのか、それを知り、実現していくプロセスを楽しんでいく。Gift for youがセミナーでお伝えしている根幹は、このようにして、いろいろな方と共通する同じメッセージであることを発見をする度に、私の確信への強さは強くなる。             

                              

インタビュー Office Gift for you  

素直 
素直 
インタビュー後の握手!!「
インタビュー後の握手!!「

◆2010年11月10日号 日世株式会社 代表取締役社長 田中 稔章 氏

 

頬に当たる風が秋の深まりを感じさせ、

天赦日の最吉日にあたる午後の時間を
「笑顔」で彩った。
今回の登場は、多くの人々を「笑顔」にさせる
フトクリームメーカー社長 田中稔章氏である。
受付に伺うと応接室にご案内くださり、
書の石田さまが、温かく香りの香ばしいお茶で
てなしてくださった。
 
 
自ら動く、自ら努力する・・・・それは、人に感動をもたらす
 
インタビューを始めるにあたって、社長より一言「本音で答えたらええんかな」と。
もちろん、それでお願いした。(^^)Gift for youが求めているのは本音だからである。
業界のトップとして社会に影響を与えている社長は、どのような思いを持っているのだろうか・・・
  
3年前に60周年記念のパーティをした時のお話をしてくださった。
従業員とその家族をご招待し、その時のみんなの笑顔を見たとき、なんともいえない喜びと感動を味わったという。そして、その笑顔を見るとますますやりがいを感じるのだという。
 
その奥にある思い、それは「人に何かをしてあげたい」という田中社長の思い。
その思いは、いたるところで「行動」として実行されている。
 
 
今回、同席された社員の福西氏は、田中社長とのある貴重なエピソードを教えてくださった。
阪神大震災の被災者であった福西氏は、当時、マンションの4Fに住んでおり水道の水が出ない状況下で生活をしなければならなかった。両手で水を入れたバケツを運んでいたという。もちろん、エレベーターは壊れており、階段で4Fまで運ぶのである。防災グッズなど売切れてしまっており、生活に必要なものが手に入らないそんな状況の中で生活していた。そんな時、田中社長が「おまえんとこ、どうや」とお声をかけてくださったという。
そしてある日、田中社長が車で福西氏のマンションにこられ、両手に持っていたポリタンクをGiftしてくださったそうだ。
そんな田中社長の心遣い、気遣いに感動し、「天下一品」の感動を味わったという。
 
「人に感動をおこす社長」それが田中社長である。
 
通常ならば、誰かに指示を与え、社員の困っていることに手をさしのべ、力を貸すことはするであろう。
しかし、何より注目したいのは、社長「自らが行動」しているということである。
社員を大切にする思い、それを行動でもって体現している田中社長、社内でどのような「自ら行動」を実行しているのだろうか。ますます興味が湧いてくる。
 
そして、「順風満帆」の秘訣を教えてくださった。
それは「正直にいること」だという。「俺の人柄が気に入れば、俺といろよ。」というスタンスである。
「社長が気に入るか、気にいらんかで働けよ。上司が嫌でやめるなよ。俺が面倒みるよ。」と、どっしり構えて、頼りになる存在感がとてもよく伝わってくる。
 
  
「ユニークな会社」・・・日常の社内での田中社長は、どのような感じなのかを聞いてみた。
 
「社長として、社員が働きやすい環境をつくることが大切なこと。その為の、努力をします。」
そのように語ってくださった田中社長。
社員は、社長の顔を知っている。・・・大きな会社になればなるほど、なかなか社長と顔を合わせるチャンスなどないものであるが。日世は、社長が動くことで、実現されている。
 
田中社長が努力していることの一つに「社長の実物を見れるチャンスを作ることに努力している」という。全国にある工場、営業所を回ることはもちろんのこと、本社においても行われている。
 
例えば、社員に何かを頼んだ時の報告を、その社員のフロアに行き、報告を聞いたりするという。
そして、他の社員達ともコミュニケーションをとるようにしているそうだ。
通常ならば、内線などで「この前の報告を聞かせてくれ」と社長室に呼びつけることだろう。
ところが、田中社長は「俺が頼んだことだから、自分で聞きに行く」というスタンスなのである。
 
社員と直接話しをすることで、自分が言ったことが確実に守られていることを確認することが多いという。それによって、結果が出てきておりその結果として会社の実績が出る。
田中社長が、全国にある工場に出向き、それぞれの部署で社員さんとコミュニケーションをとられている様子が目に浮かぶようである。いろんな冗談を交えながら、(^^)お話されているんだろうなあ。
 
そんな田中社長の取り組みに、ある有名会社の方が社内報で取り上げたいと申し出があり、インタビューを受けたという。その有名会社の方がおっしゃったこととして「わが社では、社長に会ったことはない。フランクな形で接している田中社長と日世の社員さんとの隔たりがない状態は、わが社ではありえないことだ。」と、うらやましがられたという。
 
トップと現場の壁を取り払っているのは、まぎれもなく、田中社長の努力の行動にある。
 
夕暮れに近づき、応接室から外に出る時、私自身が感じた田中社長の人を大切にする心。
応接室から玄関に向かう廊下で、「寒いから、コートを着なさい」といって私のカバンを持ってくださった。そして、玄関先で挨拶をしたあと、玄関から敷地内の門まで(20~30メートル程ある道)を歩いている私を、田中社長は玄関で立ったままずっと見送ってくださっていた。まさに感動を与えるお方である。
 
言葉ではなく行動で表現する田中社長の人を大切にする思い、人を笑顔にする思い。
これからも、日世の業界トップとしての誇りと発展に語り継がれていくのだろう。
 
そして、今回Gift for youでも大切にしている「人を大切にすること。人を笑顔にすること」の共通点があり、ますます、親しみが深まったのはいうまでもない。そして、私自身が子供の頃から大好きだったニックン(今や、セイチャンも加わっているが)のキャラクターでお馴染みの日世の「ソフトクリーム」は、世界中の人が感じていることと同様に私にとっても引き続き「笑顔」の時間となっていくだろう。

 

夢を乗せるトラック
夢を乗せるトラック
応接室にて
応接室にて
大阪茨木市にある本社
大阪茨木市にある本社

日世株式会社のHPはこちら

 

 http://www.nissei-com.co.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆2010年7月8日号  甲南学園甲南高等学校・中学校長 橋口 誠 氏

 

太陽が照りつけ、緑の木々が色鮮やかに光を浴び、夏の香りがする。  
 
今回の登場は、甲南学園甲南高等学校・中学校長である橋口誠氏である。
まず、学園の守衛さんのところに伺うと、
 13時のお約束の○○さまですね。
とても温かく受け入れてもらえた。そのよう応対に嬉しく感じるものである。ありがたい。
 
 

 

学園内の地図を確認して、廊下を歩いていると、・・・・
 
 「校長室の扉が開いている。」
 
 なぜなのだろうか・・・

 

 
 

    

橋口氏は、人を惹きつける話を巧みにされる。ユーモアがあり、器の大きな温かい人柄である。 元々は、農学部の出身であるらしく、お花などのお話はとても興味をそそり、「なるほど」と、賢くなった気分にさせてくれる。話は次から次へと展開し、物知り度数が半端ではない。 生徒さんにも、お花のお話をされるという。そこに、生徒さんが受け取ってきたメッセージは、人生のある場面で役立っていくに違いない。年齢を重ねた時に、ふと、橋口氏がお話されたものを思い出す日もくるであろう。メタファー的なお話は、直接的でない分、受け取る者が自由に受け取れるメッセージなので、効果は高いであろう。
 
  
橋口氏は、教員時代もユニークな授業の方法をしていたという。授業は通常50分だが二コマ連続して行い、休み時間10分を授業にしてしまうことで年間で350分も伝える時間が生み出される。
最初は不満があったらしいが、18年間やってきて文句は出なかったという。橋口氏の授業はこういうスタンスであると周知されていたようだ。取り組み方に工夫を感じられる。
校長室には、「常に備えよ」という言葉がある。そして、橋口氏が教員1年目か2年目の時に聞いたある言葉が忘れられないという。それは、「最悪な事態を想定し、事が起こったら楽観的に処理しなさい」
というものである。橋口氏は「自分の将来に向かって備えて欲しい」と語る。
 
  
そして、もう一つ「何かありそうだな」と思ったことの一つがある。
学園を紹介するスクールガイドに、校長の紹介がないのである。
普通は、学園校長の紹介が1ページ目や最終ページに顔写真入りで載せてあるものである。
今までにない試みを実践されているのである。
主役は、生徒である。「生徒一人ひとりが主体の学校を作る」という思いがある。
だから、校長である自分を載せていないという。まさに「生徒第一主義」の具現化である。 
 
 
やはり、違いをもたらす違いがあった。
 
 
さらに、橋口氏は、「あわてて改革はしない。」という。早くしようと思ったらトップダウンの方法ですれば早いが、そのようなことはしない。提案型で、先生方に議論してもらい先生方を中心に取組んでもらえるようにしている。それでいて、「先生方がこうやって議論して作り上げたものがいい形になってきたのが嬉しいですね。」と、先生方を主役にさせている。そして、先生方に家庭を大切にするように伝えている。だから、夏休みに家族で海外に行く先生方は毎年12~3名ぐらいいるという。 
甲南学園中学部は、テニス部が全国大会優勝二連覇をしている。この4年間で3回も優勝している。
さらに、高等部のブラスアンサンブル部は3年連続日本一に輝いている。
男子校が少なくなってきている中で、甲南学園は歴史を刻み、数々の功績を残してきているようだ。
橋口氏は、可能な限り野球部などの試合も応援に行くという。
国際交流も盛んで、毎年、留学生が訪れ、留学している学生も多いようだ。
必要なところでお金を使う。自分の学校の教育の目標を具現化して、世界をフィールドにして働く人物を育てたい。橋口氏のそんな思いが詰まっている。
 

 

そして、帰り際、図書館を案内してくださった。通常学校の図書館といえば、

4Fあたりの隅に配置されていて、人があまりいないイメージがある。
ところが、この図書館、人が一番目に付きやすい1Fの廊下正面に入り口がある。
橋口氏が理想としている配置だそうだ。開放的で勉強が進みそうだ。
 
 
校長室を後にする時、「タクシーを呼ばれますか」とお声掛けくださった。
行きは、タクシーできたものだから。(^^;)しかし、生徒さんは坂道を歩いて通学しているとのこと、もちろん、わたくしはフルマラソン完走者である。「歩いて帰ります」と、坂道を下って帰路に着いた。道中目にするものは「セコム」のシールが多いことにびっくり、そして、車はベンツ、BMW、外車ばかりが駐車されている高級住宅街である。いろいろな街並みを歩くのはとても楽しい。そして、何より健康的である。わたくしも高校時代は長い坂道を歩いたりしたものである。
 
夏の暑い日、外を歩く時、どのようにすればこの暑さを楽しめるのか・・・わたしは自分自身に問いた。
「暑さを気持ちよく感じるときってあるはず・・」
「そうだっ、自然のサウナと思って歩けばいいじゃないか」
「上を向くと、鳥が気持ちよさそうに飛び、木々は揺れ、風はふき、壮大なサウナ・・・なんと贅沢な」
 
 
   
「校長室の扉が開いている・・・」
 
 
一年中、夏の暑い日も冬の寒い日も、校長室の扉を開けているという。
それはいつでも、立ち寄れるオアシス的な空間。
心をオープンにしている橋口氏の姿
橋口氏のあり方が、まさにそこに存在する。
 
 
学生達も、いつでも気軽に入っていけそうだ。今日の校長は何してるのかなと、のぞいたりなんかして(^^;)。
 
人を受け入れる大きな器を持っている橋口氏の姿は、生徒達にどのような記憶を残していくだろうか。
男同士の話し合い?悩みを聞いてもらっているのだろうか?いろんな想像が頭を駆け巡る。
 
 
「健全なる常識を持った、世界に通用する紳士たれ」と、創設者平生釟三郎氏の言葉が、今も甲南学園で大切にされている。
 
 
まさに、Gift for youが掲げている「世界レベルの次世代リーダー育成」のミッションに共通するものがある。
 
 
野球部が練習するグランド
野球部が練習するグランド
校長室にて
校長室にて

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 http://www.konan.ed.jp/index.asp

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